カテゴリ：不動産の役立つ知識 / 投稿日付：2021/07/01 06:59
『尾張旭市の不動産売却・買取はお任せください』
センチュリー21ピース代表のイトウです。
前回に続き、今回も『蓄電池』についてお話します。
住宅用蓄電池もここ数年で大きく需要が広がり、一般の
ご家庭でも設置されることが増えてきたこと、それら蓄電池が
今後は当たり前になってくることなどを、お話してきました。
今回は、それら蓄電池を住宅へ設置する際の注意事項を
お話していきます。
細かい事を説明するとキリがないので、ざっくりと検討する
べきポイントのみ説明していきます。
おさらいですが、住宅に蓄電池を設置する目的は大きくは
3つあります。
①太陽光発電設備と蓄電池を組み合わせた設備を新規で設置
②もともと設置してある太陽光発電設備に追加で設置
③災害用目的で、蓄電池のみを設置
目的に合わせて、蓄電池の種類も変わってきます。
①②は太陽光発電設備と連携できる『単相連携システム』
『創蓄連携システム』と呼ばれます。
③は電力会社から供給される電気だけを蓄電できる
『スタンドアロンタイプ』と呼ばれます。
また、①②は固定設置が主流ですが、③に関しては持ち運びの
出来る小型ポータブルタイプもよくつかわれます。
小型ポータブルタイプは、遊びのシーンでも活躍しています。
最近では、キャンプなどに持ち込んで使われるケースも多く
なってきました。
性能や特性などについては、またお話しするとして、
知っておくべき検討事項として・・・
適した設置場所とは？
蓄電池設置に適している場所というものがあります。
1）広い場所
これは、本体の大きさだけに注意して設置してしまうと、
その後のメンテナンス作業が出来なくなってしまいます。
必ず作業スペースも考えて設置する必要があります。
2）寒冷地？
住宅用蓄電池の多くは、スマートフォン同じリチウムイオン
バッテリーを使っています。このリチウムイオンバッテリーの
特性として、低温時に性能が低下してしまう特性があります。
寒冷地域、寒冷となる場所への設置は不向きです。
3）床は大丈夫？
蓄電池本体の重量は、軽いものでも50Kg前後あります。
容量の大きなものであれば、100～200Kgも珍しくは
ありません。
固定・据え付けタイプのものであれば、床板の厚さや下地材の
補強などをお勧めします。
4）うるさい？
住宅用蓄電池も電気機器です。運転音も多少発生します。
各メーカー仕様によれば、30～40dbくらいのようです。
目安としては、図書館のイメージでしょうか？
とはいえ、寝室などへの設置は避けた方が無難でしょう！
5）熱い・ジメジメ湿気は苦手？
蓄電池は低温環境も苦手ですが、高温多湿な環境も苦手です。
適切に換気が喚起がされている場所が望ましいです。
高温な場所への設置は、発火事故につながったり蓄電池の
劣化につながります。
6）屋外設置：南面はダメ？
屋外に設置する際の注意事項として、直射日光が当たらない
ようにする必要があります。これは、直射日光が当たることで、
機器本体が高温となり、本来の性能を発揮できなくなってしまう
からです。
どうしても、南面に設置しなければならない時は、日除け板
などの対策を忘れずに行う必要があります。
7）屋外設置：浸水しない？
これは、当然のこと、地面より低いと雨の際に浸水します。
必ずコンクリートで土台を設けるなどの嵩上げをしてください。
機器が浸水すると、機器故障だけでなく、その周辺にいる人が
感電してしまう可能性があります。
8）屋外設置：塩害地域じゃない？
住宅用蓄電池は電子部品のかたまりのようなものです。
電子部品の大敵である塩分を避けるために、塩害地域への
設置は避けなければなりません。
メーカーなどでは、海岸線からの距離で設置の可否を判断して
いますので、設置前に必ず確認しておきましょう。
いかがでしたか？
住宅用蓄電池を設置する際に、設置場所についてだけでも
こんなに検討しなければいけません。
大切な住宅を、より価値あるものにするためには、正しい知識が
必要となってきます。
このブログを通じて、オーナーさん、不動さん営業マンの皆さん
のお役に立てたならうれしいです。
さて、次回は家屋解体などのお話をしていきます。
お楽しみに・・・
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